中央線
8時。新宿駅の中央東口から、中央線下りのホームへ上がる階段。段の真ん中に白線が一本、上まで引かれている。左が細い。上っていく、縦1列に8名。右は4列、紺の靴、黒い鞄、下りる人が波を作っている。
消えかかった矢印はほとんど見えず、札はない。線の上で立ち止まる人も、踏み越えた足を止める人もいない。
線を引くのが駅でも国でも、幅を決めるのは、その時刻にどちらへ向かう人が多いかだ。
18時。同じ階段で、今度は右が細い。下っていく、縦1列に11名。左は横に広がっている。左の群れから、黒いスニーカーが一足、線を跨いで右へ向かった。
線は霞んで、ほとんど見えない。列は朝と同じところで割れている。